あなたが仕事に行きたくない理由、それは嫌な先輩が原因ではないですか?
看護の世界はまだまだ女社会
上下関係も厳しく、新人看護師さんや中途採用の看護師は特に、肩身の狭い思いをすることもあるでしょう。
わたしが入職した職場も毎年新人が辞めていくのが当たり前、そんな職場。
新人時代は毎日、泣いていたことを思い出します。
嫌な人がいない、そんなハッピーな環境に出会えれば良いのですが、残念なことにそんな職場なかなか出会えないのが現実。
どこの職場にも必ずいる、嫌な先輩の対処法がわかっていれば、仕事に行きたくない気持ちが少しは晴れる!
周りに振り回されず、楽しく仕事に打ち込めます!
- なぜ看護師は性格の悪い人が多いのか
- 嫌な先輩の特徴別対処方法
- こんなサインが出たら要注意
わたしが新人で入職した職場は、それはまあ性格の悪いお姉様方が山ほどいる病棟で。
同期はもちろん後輩達も、必ず毎年辞めて行く、ひどい年は1人も残らない。地獄のような環境で育ちました。
新人たるもの、看護の世界での洗礼には何とかして耐えなければ…!
どこから生まれてきたのかわからないガッツの心だけで、突っ走っていました。
そこから経験年数を重ね、さまざまな後輩を指導する先輩という立場になったいま。
いま思い返すと、
自分を守れるスキルがあれば、もっと前向きに仕事に取り組めた。
辞めていく同期や後輩を助けてあげられた。
そう強く思うようになり、
当時の自分のように悩みながら耐えるみなさんの、少しでも力になりたい!
その思いでこの記事を書いています。
看護師の世界では、人間関係が原因で辞めてしまう人が多いのも事実です。
先輩との関わりに悩む看護師さんは、ぜひ参考にしてみてださいね。
なぜ “看護師には性格の悪い人が多い” と感じるのか
看護師は性格が悪い人が多い
というのは、全く根拠がありません。
看護師という職業は、命と向き合う、医療現場の最前線で働く非常に重要な役割を担っています。
その中で看護師の多くは、患者や家族のニーズに、親切で思いやりのある対応をしていますよね。
では、なぜ性格が悪い人が目立つのでしょうか。
- 専門職がゆえにプライドが高い
- 業務の忙しさから余裕がない、自分が満たされない
- 先輩自身も嫌な先輩に育てられた
- 嫌な対応をする人がいても許される環境、当たり前になっている
これらが要因で嫌な先輩が生まれ、間違った言動をしても除外されず職場に留まっている。
そのために、どの職場にも嫌な先輩は必ず存在し、性格の悪い看護師が目立ってしまうのです。
とはいえ、忙しさや長年の風習を理由に、理不尽に特定の人を攻撃することは許されません。
まじでうぜーーー!!!!
と思いながらも、毎日嫌な思いをしてダメージを受けているあなた。
そんな嫌な先輩たちに負けず、明日からも堂々と出勤できるように対処方法をマスターしましょう!
嫌な先輩の特徴別◎すぐにできる対処方法
機嫌の良し悪しで態度が激変する先輩
うわ、いまめっちゃイライラしてるやん…
あからさまにわかる人、いますよね。
機嫌が悪い時に声をかけると冷たい態度を取られたり、無駄に怒られるなんていうとばっちりを受けてしまうことも。
感情をコントロールできない人の特徴として、
自分に自信がない
ストレスが溜まっている
なんらかの身体的不調がある
などが挙げられますが、もうこれは性格的なものが強いとわたしは感じています。
いい歳をした大人が、都合の悪いことがあったから周囲の人に当てつけをする。
これは普通ではありません。
大抵の人は、都合が悪いことがあっても感情をコントロールして、その場を抑えることをしますよね?
看護の世界では残念ながら、感情を抑えず、人に発散しても許される風潮があります。
それがまた嫌な先輩を生む原因となってしまうのです。
わたしの経験上、
出勤直後(朝に限らず、勤務が始まるタイミング)
勤務終了間近に入院を取らされているとき
不穏の患者を受け持っているとき
このタイミングは、高確率で機嫌が悪く、声をかけるととばっちりを受ける可能性が高いです。
機嫌の良し悪しで態度が激変する先輩への対処方法は、
- 機嫌の悪そうなときには接触しない
- 患者ファースト!(患者にとって、必要な報連相であれば声をかける)
- 機嫌を取りに行かない
ああ、生理かな
それくらいの感覚で、冷ややかな目で遠くから見ていられるようになると、気が楽になりますよ。
なにかにつけて嫌味っぽい先輩
まだ自立してなかったんだ…。いままで何やってたの?
昔はこんなに優しく教えてもらうこともなかったのに。
いまは甘やかされていいね。
これ、新人さんが言われてしまいがちな嫌味ですね。
嫌味っぽい先輩は、これでもか!と、ことあることに嫌味ばかり。
毎日繰り返されると、精神的ダメージも蓄積され、しんどくなりますよね。
嫌味っぽい人は、
自分を正当化したい
自分が優れているということを主張したい
相手の気持ちに無神経、鈍感
という特徴があります。
人を否定して自分を保っているんですよね…。
弱い人、可哀想な人なんです。
嫌味っぽい先輩に、新人さんや転職者さんがしてしまうありがちな対応は、その嫌味に反応して謝ったり、凹んだりしてしまうこと。
それは、逆効果です!
嫌味を言いやすい相手になってしまいます。
嫌な先輩の気持ちを満たすためのサンドバッグ状態。
嫌味ばかりの先輩に最適な対処方法は、
- 感謝を伝える
- とりあえずほめる
なるほど!その通りですね、ありがとうございます!
〇〇さんに指摘してもらって気付けました!
嫌味を言われて、
くっそ!!うるせー!!
という思いは心に秘めて、嫌味をポジティブフレーズに変換して伝えてみてください!
嫌味を言われて、感謝できるかー!!
…わかります、その気持ち。
そんなあなたも大丈夫です!!
嫌味を言われた直後はもちろんいい気もしないし、ほめたり感謝することは難しいかもしれません。
では嫌味を言われていない、普段の何気ないタイミングの合間ならばどうでしょう?
ほめる、感謝を伝えておく。
自分を正当化したい先輩はいい気分になり、あなたは無事、可愛がりたい後輩に認定されるでしょう!
【無視・攻撃的態度】意地悪で理不尽な先輩
看護の世界でのよくある意地悪、理不尽な先輩の言動には、
無視
重箱の隅をつつくような指摘
同じ結果でも相手によって態度が変わる
攻撃的な言動
などがあります。
わたしも新人時代、理不尽な先輩に振り回され、とてもツラかった…
患者さんの前で怒鳴られPHSを投げつけられたこと、一生忘れられない出来事です。
意地悪、理不尽な人の特徴として、
ストレスや不安を発散している
感情のコントロールができない
自分の権利や意見を主張したい
自分の立場を守りたい
不思議なことに、理不尽な態度をとる人は、自分に自信がなく、自己肯定感が低い人。
怖そうに見えて、実は弱い人間なんです。
意地悪で理不尽な先輩の適切な対処方法は、
- 距離を取る
- 必要以上に近づかない
- 気にしない
- 被害者仲間と支え合う
意地悪な人、理不尽な人は、新人や異動者など新しい人を片っ端から嫌う傾向があります。
なるべく被害を被らないようにするために、距離を取ります。
とはいえ、理不尽な先輩がフォローやリーダーをしている。
夜勤が一緒、申し送り相手、などの場合は避けたくても避けられないですよね。
そんなときは、気にしない。これに尽きます。
だって、あなたはなにも悪くないのだから。
ストレス発散のための言動
物事を冷静に考えられず感情的になる
常に誰かに理不尽な態度を取り続けることで、自分を維持している
全て意地悪、理不尽な先輩の身勝手ですよね??
あなたはなにも悪くありません。
大切なことなのでもう一度。
あなたはなにも悪くありません。
先輩の言動に一喜一憂するのは辞めましょう。
くそばばあ、うざすぎるわ〜
あんな風にはならないようにしよう!
反面教師にして、自分を保ってくださいね!
また、意地悪で理不尽な先輩の言動は、周りからも見抜かれていることがほとんど。
上司や管理者も含め、わかってはいるけれど止められない。人が足りなくて辞めさせられない。
そんな職場たくさんあります。
仮に上司や管理者の助けがイマイチだったとしても、気持ちに共感して支えてくれる仲間がいるはずです。
あの人ずっとそうだから。気にする必要ないよ。
さっきの言い方酷かったねー大丈夫??
わたしが新人時代、理不尽な先輩に心折られているときにかけてもらった言葉。
とても救われた思いでした。
同じ被害者仲間の同期たちと、ウザかったエピソードを暴露し合いながら今にいたっています!
スルーの技術を身につけて、鋼のメンタルナースに!
これまでお伝えしてきた嫌な先輩看護師たち。
色々対策をしても、残念ながら人間はなかなか変わらないのが現実です。
対処方法を試したけれど、効果なし。やっぱりだめか…。
対処方法でも太刀打ちできない鬼ババもいるかもしれません。
相手が変わることを期待するよりも、自分が変わることの方が現実的だと思いませんか?
どんな特徴を持った先輩に対しても使える、総じて身につけておきたいスキルを紹介しますね。
まずは、どんな時にでも応用できる“スルーの技術”
これを身につければ、この先の看護師人生、精神的苦痛を感じることが少なく、振り回されずに仕事に打ち込めます。
スルー技術を身につけるには、
- 感情的になる事をさける
- 冷静な視点で物事を見る
- スルーすべきか否を区別する
嫌な先輩に攻撃されて、
自分なんて、もうダメだ。
感情的になると、自分を不必要に責めてしまいます。
先輩は正しい事を言っていますか?
嫌な人の特徴に当てはまっていませんか?
いまのあなたができる最善を尽くしているのにも関わらず、不必要に攻撃をする先輩は間違っています。
そう冷静に判断できると、迷いなく堂々とスルーすることができるようになるのです!
冷静な判断をするためにも、自分を労り休む、リフレッシュする時間を充実させてください。
【気にしなければいい】
その一言では解決できない問題が、この方法でクリアできます。
味方を増やして自分の支えを作ろう!
あの人ほんとにやばいわー
今日こんなこと言われたんだけど
また言われてたねードンマイ!
こんな風に、嫌な先輩に攻撃されたことを共有できる同期。
あの人いつもああだからさ。
大丈夫?気にしなくていいよ!
そう味方してくれる先輩まで作ることができたらハナマルです!!
心が折れそう、冷静になっても凹むわー
1人じゃどうにもならないときに、あなたを助けてくれる、支えてくれる存在を見つけましょう。
大丈夫、嫌な思いをしているのはあなただけではないですよ!
必ず被害者仲間は近くにいます。
上司に相談、ちょっと待って!!その前に心得ておくこと。
これまで紹介した事例も、パワハラに相当するレベル。
看護の世界ではパワハラ案件も少なくなく、上司に報告することは正しい対処方法になります。
ですが、上司も人間。
そして、必ずしも有能で、信頼できる人とは限りません。
理不尽な先輩への上司の対応として、
そもそも上司も止められないので現状維持
面倒なこと(トラブル)は避けたいので現状維持
相談した上司も、嫌な先輩と一緒にあなたをいじめる
なんて結果になる可能性も否定できません。
〇〇さんに、□□と言われてしまって…。
先輩の言動の一部を唐突に伝えるだけでは、あなたの思いは十分に伝えられていないです!
あなたも悪いんじゃない?
まあ、今回がたまたまかも。様子見ておきましょう。
起きている事実も十分に伝わらず、上司からの助けも期待できません。
- 嫌な先輩にされたことの内容、頻度を明確かつ詳細に伝える
- されたことをメモに残す、言動をスマホやボイスレコーダーで記録しておく
こうすることで、上司にもあなたの本気度、どうにか対処して欲しい思いが伝わる可能性がより高まります。
この2つを心得て、上司に相談してみてください。
そこまでしても対処してくれなかった場合には、見限ることも検討しましょう!
新人や異動者、転職者を平等に扱うことができない上司や管理者がいる場合は、部署異動や転職も視野に入れてください!
自分を守ってくれない職場に居続けて、不必要に自分をすり減らす必要はありません。
あなたは大丈夫?こんな症状が出たら要注意!!
これまで特徴別の対処方法をお伝えしましたが、対処方法をトライする間もなく立ち止まるべき人がいます!!
あなたは大丈夫ですか?
一度立ち止まって振り返ってみてください。
明日のことを考えると眠れない
職場に向かうと動悸や吐き気など身体症状が出る
食べる気力もない
こんな症状が出ている人は、
いますぐ、職場と距離を取りましょう。
症状が出ている人は、なんとかギリギリのところで自分を保っている状態です。
このまま休まず進み続ければ、
- 職場に戻れない
- 看護の仕事に戻れない
心も身体も立ち直れないところまで傷めることになってしまいます。
そうなってしまう前に、職場と距離をとって自分を労る時間を確保しましょう。
そして、
自分自身を取り戻すことができたのか
戻ったときに対処、支えてくれる上司や同僚はいるのか
あなたが戻るべき職場なのか
あなたが休むと伝えたときから休んでいる間の対応も含めて、冷静に判断してください。
悪い環境のせいで、あなたが壊れてしまう前に!
自分の出すサインに注意してくださいね!
まとめ
どの職場にも、嫌な先輩は必ずつきもの。
攻撃される度に振り回されていると、どんどん疲弊し、仕事がツラく行きたくなくなってしまいます。
新人や異動者は、わからないこと、できないこと、ミスをしてしまうのは当たり前です。
嫌な先輩の多くは、自分を保つため、ストレス発散のために、あなたを利用しているのです。
あなたはなにも悪くありません!!
不必要に心を痛めて、疲弊する毎日とはおさらばしましょう!
嫌な先輩に振り回されてる方の、参考になれば嬉しいです。
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