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【インシデントに落ち込む看護師】繰り返さないための3つのポイントと立ち直る方法

医療の現場では、大小関わらずミスを避けなくてはなりません。

患者さんの命を預かる責任の重さゆえに、インシデントを起こしてしまったときにはとても落ち込み、なかなか立ち直れないものです。

ですが、看護師も人間。
人間が働く以上ミスはなくなりません。

  • 看護の仕事が怖い
  • 明日の仕事が憂鬱で行きたくないな
  • 自分ばかりインシデントを起こしてる気がする
  • 頭から離れず立ち直れない

いままさにインシデントを起こし、落ち込んでいるあなたに。

この記事でわかること
  • インシデントを起こしてしまった後の正しい対応
  • インシデントを繰り返さない工夫
  • インシデントで落ち込んだ気持ちから立ち直る方法

わたし自身、仕事が終わってもインシデントを引きずり、落ち込む時間が時間が長く辛かった新人時代がありました。

そして今は教育担当者として、インシデントを続けて起こしてしまい、落ち込む新人看護師さんをたくさん見ています。

毎日頑張る看護師さんに、

インシデントを繰り返してしまうのは自分だけではない
インシデントを自分の成長に繋げて乗り越えてほしい。

その思いで記事を書いています。

わたし自身が実際に行ってきた方法も合わせてお伝えしていきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

【新人看護師】よくあるインシデント。大丈夫、あなただけではないですよ。

新人看護師さんが起こしやすい、よくあるインシデントは、

  • 与薬関連 (投与忘れ、速度間違い、混注間違い)
  • 転倒転落 (安全対策不足によるもの、危険予期ができなかったことによるもの)
  • 患者間違い(複数患者受け持ちによる混乱)

などが挙げられます。

これらはインシデントのほんの一部に過ぎず、現場では大小さまざまななヒヤリハット、インシデントが発生しています。

新人看護師は、仕事や環境にも十分慣れていない状態で業務に当たっていますね。

その不慣れな状況に加えて、

  • 時間に追われる
  • 多重課題に追われる
  • 知識不足
  • 経験不足

などの要因が加わり、インシデントを起こしてしてしまうのです。

ゆき

これらの要因がありながら働いているわけですから、インシデントを起こさない方が不思議ですよね……


インシデントを起こそうと思って起こす人はいません。

大丈夫、失敗は誰しも必ずありますあなただけではないのです。

いま指導してくれている先輩看護師も、
新人時代はインシデントを繰り返し、そして今でもミスしてしまうこともあるでしょう。

インシデントは、起こしてしまい落ち込むことよりも、
起こしてしまった後の行動がとても重要になります。

起こしてしまった後の正しい行動が身につくと、
この先の看護師人生ずっと活かしていけるので、身につけておきたいスキルのひとつです。

わたしってインシデントが多い!?ミスした分だけ成長するチャンス!!

新人Ns

自分ばかりインシデントを繰り返してる気がする…
インシデントが多いと言われてしまった…

繰り返してしまったインシデント、

同期よりも多いのではないかと回数を気にしてしまうこともよくあることかと思います。

施設によって、どこまでをインシデントと捉えるかにも差が出てくるため、数の大小を一概には断言できません。

わたしの働いている職場では、些細なことでも報告することがルールとなっています。
そのため、毎日のようにインシデントレポートを書くことも、珍しいことではありませんでしたよ。

新人Ns

同期は全然インシデント起こしてないのに…
また今日もやってしまった…

同期と比べたり、ミスを繰り返す自分に嫌気がさしてしまう。
インシデント発生の事実に追い打ちをかけて、さらに落ち込んでしまうこともあるかと思います。


ですが、数の大小を気にすることよりも、起こしてしまった後の対応の方がとても重要です。

なぜならば、起こしてしまった後の対応次第で、
その後のインシデント発生を予防同じ間違いを繰り返さないことにつながるから。

たくさんのインシデントを経験した方が危険回避のスキルが上がり、後の自分のためになるとわたしは考えています。

ミスをした分だけ成長する機会が増える。

これから少しずつインシデントを減らす、繰り返さない工夫をしていければいいのです。

では、インシデントを起こしてしまった後の正しい対応、
落ち込んだ気持ちから立ち直る方法を具体的にお伝えしていきますね。

インシデントを起こしてしまった後の正しい対応

すぐに報告する

ミスを起こしたことに気づいたら、すぐに報告することが何よりも重要です。

適切な対応を早急に行うことで、患者さんへの影響を最小限にすることができるから。

新人のうちは、ミスを起こしたあとの適切な対応もわからなかったり、不十分なこともあります。

フォローの先輩、もしくはチームリーダーなど、自分の状況を把握する先輩に、すぐさま報告しましょう。

報告する際には、まず患者さんの安全を確認し、その場を離れても大丈夫かどうか判断します。

判断できない、離れられない場合にはナースコースやPHSなどを使用し報告しましょう。


報告が遅れると患者さんへの影響も増大することに加えて、先輩からの信頼も損ないます。

もっと早く言ってよ。
ミスはともかく、すぐ報告して来ないなんて、心配で任せられないな。

このような印象を与えてしまうと、先輩からの接し方も大きく変わるので、
自分を守るためにもすぐさまの報告は必須です。

隠さない、嘘をつかない

新人Ns

ミスを起こしてしまった…
怖いし…また怒られる…

このような気持ちから、
このまま言わなければバレないのではないか。いっそ隠してしまいたい。
と、思うこともあるかと思います。

ですが、正直に事実を報告しましょう。

事実を報告しなかったことで、患者さんへの危害が増大してしまうかもしれません。

そして、先輩はよく新人のことを見ていますよ。

嘘が見破られれば信頼を失います

仮に、隠したことや嘘に気付かれずやり過ごせても、その先罪悪感を抱え続け過ごしていくことになります。


新人のうちから隠したり嘘をつくことが習慣化してしまうと、
自分のミスを振り返ることもせず、またミスを繰り返す

そしていつか、重大なインシデントに繋がってしまいます

患者さんのためだけではなく、自分のためにも誠実に。

振り返り、原因分析をする

起きてしまったことを振り返り、
なぜインシデントに繋がってしまったのかの原因分析が重要です。

インシデントを悔やみ落ち込むだけでは成長にはつながりません。

しっかりと原因分析をして自分がミスしやすいポイントを知ることが、同じミスを繰り返さないようにするためには必須となります。

インシデントを起こしてしまった時のことを振り返ってみてください。

  • なにを考えていた?
  • どんな行動をしていた?
  • 他にも抱えている仕事、迫っている仕事があった?
新人Ns

いつもは確認しているのに、今日はしていなかった…。

いつもはやれていたのにたまたまできなかったからミスにつながってしまった。
ということも、よくある状況です。


では、なぜ今日はできなかったのでしょうか?

できなかった理由があったのでしょうか?

インシデントが発生したときの自分の行動や思考を深掘りしていくことが重要です。

ミスにつながった行動や心理の根源を把握できなければ、次も同じことを繰り返してしまいますよ。

インシデントの経験から、自分が怠りがちなポイントやタイミングを知る

原因分析で分かったポイントやタイミングを意識して行動すれば、ミスは格段に減っていきます。

わたしは超がつくほどの大雑把な人間ですので、
忘れそうなことをメモ帳にメモをしてもそのメモ帳を開いて活用するまでに至りませんでした。

そんなわたしが自分に合った方法として実施していたのは、
メモはメモ帳ではなく、常に目に付くよう電子カルテに付箋を貼り付ける対策方法です。

インシデントの振り返りをすることも、難しく感じる場面もあるかもしれません。

  • インシデントレポートを活用する
  • 先輩に一緒に振り返りを依頼する

自分の力だけでなく周りの力も借りて分析すると、
振り返りの精度は上がり、ミスの予防、更なる成長に繋がります。

インシデントを繰り返さないための3つのポイント

  • 自分に合った対策を考える
  • 自分の行動に対策を刷り込みルーチン化する
  • 報連相を徹底する

インシデントを繰り返さないためには、
原因分析をしたあと、その原因を避ける行動を行うことが、重要です。

わたしが新人時代に実践していた方法も、合わせてお伝えします。

自分に合った対策を考える

多重課題に追われて、やり忘れ、確認忘れによるミスが多かった新人時代。

わたしが実際に行った意識への工夫は、
情報収集の段階で、自分がミスしてしまいそう、忘れてしまいそうな部分に、チェック項目を作る。

自分が常に携帯するメモやワークシートにチェック欄があれば、すぐに確認できるよう対策をしました。

ゆき

チェックすることすら、時間に追われて面倒!

超がつくほどの大雑把なわたしは、メモを見ることすら怠ってしまいます。

そんな自分に合った対策方法として、

「行動の中で強制的に目に入るようにする」ことを実施しました。


業務の最中に頻回に見返すワークシートや、持ち歩く電子カルテに付箋を貼り付けるなどの工夫をすることで、確認もれを防ぐことができましたよ。

自分の行動に対策を刷り込みルーチン化する

原因分析をもとに改善点や注意点を意識しながら勤務をすれば、ミスは少なくなります。

【意識をする】

よくわたしも言っていましたが、

勤務中、抜けなく常時意識し続けることはできるでしょうか?

意識こそ自分次第。
余裕がなくなれば、意識も薄れてまた同じミスをしてしまう…!

なんてことにもなりかねません。

忙しい時や、初めてのケアをするときなど、

どんなときもインシデントを予防する行動が取れるようにするためには、自分の行動に刷り込むこと。


原因分析の後に自分に合った方法を考え、徹底する。

毎日、毎時間繰り返すことで、自分の行動に刷り込まれ、いつしかルーチン化。

メモがなくても、意識しなくても、

無意識的に自分のミスを予防する行動ができるようになるのです!!

新人時代の行動が、その先の看護師人生にもとても影響します。

いまが踏ん張りどきです。

報連相を徹底する

ミスは1人で防ぐものではありません。
環境がミスを生むこともあります。

新人Ns

忙しすぎて無理!やり切れない!なんか抜けてそう!!
大丈夫かな…。

立ち止まって、先輩に報連相してみましょう。

人に助けてもらうことも、とても重要な対策方法です。

キャパオーバーな時には、ケアの一部を手伝ってもらう。

迷っている、わからない時には助言をもらう。


報連相を行うことで気持ちや時間に余裕ができたり、

自分に不足していることを指摘、助言されることでミスを最小限に減らすことができます

インシデントから立ち直る方法

インシデントを繰り返さない方法をお伝えしました。

次は、落ち込んだ気持ちから立ち直る方法です。
明日からの勤務が、少しでも気持ち軽くなるように。ぜひ参考にしてください。

話を聞いてもらう

人に話を聞いてもらうだけでスッキリする、気持ちが軽くなることってありますよね。

話を聞いてもらうことで、不安の解消や気持ちの整理ができるから。

さらに、同期や先輩のインシデント体験を聞いて、自分だけではないと励まされることもありますよね。

先輩には申し訳なくて相談できない。
先輩怖すぎ…!
同期はミスしないし…。
なんとなく話したくないな。

同じ職場に働いているからこそ話せなかったり、話すことでさらに落ち込むこともあるかもしれません。

同業者でなくても、家族や他の仕事をする友人に話をすることも効果はあります。

しかし、医療現場での緊張感やミスへの恐怖などは、同業者だからこそわかることも多いですよね。

誰かに話を聞いて欲しいけど相手がいない。
そんなお困りのときにはこのブログの問い合わせフォームから、お気軽にメッセージください。

わたし自身も同期と比べてしまって、中々周りに話せず1人で悩み辛かった時期がありました。

そんな新人さんを1人でも減らしたい、その思いでこの記事を書いているので、ぜひわたしを活用してくださいね!

よりじっくり話を聞いてほしい、今後に向けてどうしたらいいか対策を考えたい、
そんな時はココナラ で新人さん向けに相談も受け付けています◎


まずはメッセージだけでも、お気軽にお待ちしていますね。

自分を責めないで! SNSの活用で仲間と繋がろう!

自分ばかりインシデントをしている…。

そう思うと職場のみんなが敵に見えて、仕事に行くことが怖くなってしまいますよね。

でも大丈夫。
インシデントを起こしてしまうのは、あなただけではありません

今はSNSなどを活用すると、職場以外で同業者、同じ境遇にいる人と繋がることができます。

自分だけではないんだ

そう思える場所を確保することが、
あなたが前向きになることを手助けしてくれますよ。

自分に合ったストレス発散方法を実践しよう!

自分のストレス発散方法、自分自身で理解できていますか?

インシデントから立ち直るだけでなく、この先長く看護師として働く上で、
自分に合ったストレス発散方法を知っておくことはとても重要です。


自分を自分で満たす事ができる人は、
厳しい労働環境でも楽しく看護を続けられることにつながるから

  • 食べる
  • 飲む
  • 歌う
  • 寝る
  • お金を使う

わたしは友達と飲みに行く、働いたお金で海外旅行に行くことが最大のストレス発散でした。

日々すぐに発散できる方法と、頑張った末に叶えられる発散方法があると、
先の見えない毎日でも仕事を頑張るモチベーションにつながるのでオススメです!!

自分のいい部分、できたことを認めてあげよう

自分を褒めたり、認めてあげられていますか?

インシデントと向き合ったあとには、自分のいい部分、できた部分を認めてあげましょう
いつまでもミスを起こしたことばかりに目を向け続けていると、落ち込んだままのネガティブな感情が付きまとい立ち直れません。

自分のいい部分、できたことは〇〇です!

自信を持って自分のいい部分を言える新人看護師さんは少ないです。
知識や経験が不十分でも、いい部分、できたこと、必ずありますよ。

患者さんや家族に感謝の言葉をもらった
清拭にかかる時間が短くなった
毎日休まず出勤してる

些細なことでいいのです。

新人看護師さんは必ず、気付かぬ間に毎日少しずつ成長しています。

忙しくめまぐるしい勤務の中で、
自分の未熟さにばかり気を取られ、いい部分を認めることは少ないのではないでしょうか。

自分で自分を認めてあげることで、前向きになり、明日からも頑張れる活力となりますよ。

日記などをつけている人は、1日の終わりにできたことをひとつ書き残してみてください。
1日の終わりがネガティブな感情で終わることなく、しんどいと思った時には日記を見返すと自分の味方に。

お守りとして活用できるのでオススメです!

まとめ

  • インシデントを起こしてしまった後の正しい対応
  • インシデントを繰り返さない工夫
  • インシデントで落ち込んだ気持ちから立ち直る方法

紹介いたしました。

わたしたち人間が看護師として働く上で、ミスをゼロにすることは不可能です。

起こしてしまったミスを振り返り、適切な工夫をすることで、その先のミスを少なくすることへつながります

十分な振り返り、原因分析は自分の成長につながり、
新人時代のみならずこの先の看護師人生で常に必要な技術となるので、今のうちに習得しておきたいですね。

また、自分を責めたり、落ち込んだ気持ちから立ち直る方法を知ることもとても重要です。

日頃のストレス発散から、この先働く看護師人生へのモチベーション維持のために、わたしが実践している方法もご紹介しました。

  • 身近な人、SNSなどを活用して同じ境遇の人と繋がり、話をする
  • 自分に合ったストレス発散方法を実践する
  • 自分のいい部分、できたことを認めてあげる

できることから始めてみてください。

この記事が、インシデントを起こしてツラい気持ちになっている看護師の皆さんの、お役に立てれば嬉しいです。

ほかにも、頑張る看護師のお悩み解決に繋がる記事を書いています。
参考にしてみてください。

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