報連相、ちゃんとして!足りてないよね?
してるつもりなんだけど、、、
先輩忙しそうで声掛けにくいな、、
そもそも、何を伝えればいいかよくわからない、、
そんなお悩みありませんか??
わたしはちゃんと報連相できてます!
そう自信を持って言える人、多くはいないのではないでしょうか?
わたしも学生〜新人時代、先輩に声をかけるのが何よりも苦痛で、報連相、とても苦手でした。
臨床に出ると、目の前の患者さんや業務に追われる毎日で、
正しい報連相の方法、先輩が求める報連相、正解がわからないまま必死に過ぎ去っていきますよね。
新人さんがわからなかったり、苦手なのも仕方がありません。
なぜなら、報連相の目的・方法を誰かに教わることなく、当たり前のように求められているからです。
この記事を読むことで、
そもそも報連相って何? なぜこんなに求められるの? という基本から、
報連相を行うことのメリットやしない新人は損をする!?などの教育担当者目線の情報。
上手な報連相をマスターする方法を、伝え方・伝える相手・タイミングと項目別に伝授。
臨床でよくある場面を例に用いながら解説いたします!
上手にできると、想像以上のメリットを得られますよ!
業務中、常に必要となる報連相
明日からすぐに実践できる、有益な情報となりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
この記事を書くのは、
看護師歴9年、急性期病院勤務、集中治療室勤務経験あり
病棟チームリーダー・プリセプター・学生指導者経験多数、
新人向け書籍への執筆協力経験あり
みなさんの看護師LIFEを明るく、
心も体もゆとりを持って自分らしく輝けるような情報を発信していきます!
そもそも、報連相ってなに?
報告・連絡・相談
の頭文字をとった略語で、円滑に仕事を進めるために必要なスキルと言われています!
それぞれ、相手(先輩看護師)に行う行為でありますが、すべて使う場面や目的が異なることをご存知ですか?
ここで基本をおさえていきましょう!
報告とは
仕事の進捗状況や経過、そして結果などを伝えること。
午前の検温、受け持ち全員終わりました。(進捗)
特に異常はなかったです。(結果)
連絡とは
業務に関連する情報や、患者さん、そして自分のスケジュールなどを伝えること。
〇〇さんの手術、◻︎◻︎時に決まりました。
◻︎◻︎時からのカンファレンスに参加します。
相談とは
物事を決める際、判断に迷ったことなどを伝えて、意見を求め話し合いをすること。
〇〇さん、今朝から発熱が続いているのですが、医師への報告は必要ですか?
看護師がしつこく報連相を求められる理由は?
報連相をする目的は、
組織の中で情報を共有して、業務を効率よく遂行、問題解決に取り組むため。
わたし達看護師がしつこい程に報連相が求められる理由は、常にチームで業務を行っているから。
看護師が働く医療現場では、誰が、何の業務を、どこまで進められているのか、
進捗や問題の共有することで、患者さんの安全を確保して、スムーズな業務の遂行、適切な看護ケアの実施につながります。
また、新人看護師は、
- 時間内に業務を正しく遂行すること
- 異常や問題に気づき対応すること
- 様々な患者さんそれぞれに合わせたケアを実施すること
1人で判断して行動することは難しいですよね??
わたしたち看護師が向き合うのは、患者さんの命であり、ミスは許されません。
そのため、新人看護師は先輩看護師に報連相を行い業務にあたることが重要とされています。
また新人さんだけでなく、ベテラン看護師になっても、報連相はとても重要なスキルになります。
”医療はチーム”そうお伝えしましたが、チームを組むのは看護師間だけではありません。
医者や薬剤師、技師などの他職種、患者さんやその家族もチームのメンバーであり、その中で仲介役を担う事も多い看護師には、報連相のスキルが常に求められます。
この記事を最後まで読んで、報連相をマスターし、今後のステップアップに活かしてください!!
メリットは無限大!?報連相を受けた先輩はこんなことを考えています!
報連相を上手にできるようになると、患者さんだけでなくあなたにも!
たくさんのメリットがあることを知っていますか?
臨床でよくある場面を例に、
先輩が考えていること、そしてあなたが得ることのできるメリット、具体的にお伝えしますね!
報告は新人の思考がまる見え!?
〇〇さんのオリエンテーション終わりました!
〜について質問があったのですが、分からなかったので確認してお伝えする約束をしています。
あなたが先輩に業務の進捗状況を報告すると、、
ここはまだ課題なんだな! 振り返りで一緒に勉強しよう!
わからないこと、ちゃんと報告してくれたから良かった!安心!
適切なタイミングで報告を行うことで、先輩はとても安心します!
何を考えて、どこまでできたのか。
先輩看護師はあなたの思考、状況や課題を把握することができます。
あなたにとって適切な指示や、学習のヒントをもらうことができるでしょう!
もし不足していたり間違いがあった時にも、タイムリーに報告を行っていれば、重大なミスを防ぐことができますよ!
連絡をすると仕事が早くなる!?
新人)〇〇さんの検査の時間が変更になりました。
あなたが患者さんのイベントの時間変更を伝えると、、
他の患者さんのケアを含めて、
タイムスケジュールの組み立て直しが必要だよね?
大丈夫そう?
優先度や重要度を考慮して、スケジュールの組み立て直しを考えたり、そのヒントをもらうことができます!
臨床では突然の予定変更、患者さんの状態が変化するのが日常茶飯事。
キャパオーバーで間に合わない!1人でやったことないよ!どうしよう!
わたしも毎日時間に追われて不安で仕方なかったことを、今でも思い出します。
新人のうちはタイムスケジュールを組むことも、とても難しく感じますよね?
連絡をすることで、あなたのスケジュールの組み立て直しを手伝い、必要な援助を得ることができます。
先輩看護師は、あなただけでなく周囲のスタッフ、チーム全体の繁忙度を考慮しながら、自分の業務を調整し行動しています。
自分の状況を連絡することで、先輩は時間を作りあなたのフォローをすることができる、キャパオーバーな時には業務を代行する、などの支援をすることができます。
無理のない範囲で確実に業務が遂行できるような支援を受けることができて、結果として仕事に無駄がなく、早く業務を終わらせることに繋がりますよ!
相談はステップアップへの1番の近道!!
〇〇さん、今朝から血圧が低めで、、
低くなる原因は何だと思う?
これから何に注意して観察しようか?
わからないことや迷う場面に相談をすると、
自分の判断のみでは導き出せない考えや、学習のヒント、アドバイスをもらうことができます。
さらに、先輩の考えやスキルを、今困っている場面に対してより具体的に学ぶことができる。
これって、参考書を読み漁って自分1人で勉強するよりも、ずっと効率的に学ぶことができて、ステップアップへの1番の
近道だと思いませんか?
なんでも相談できる、これって新人さんの特権だったりします。
日々相談することで、先輩はあなたの理解度や成長具合を正確に把握することができて、より適切なアドバイスをもらうことができます
新人さんの特権、活かさないなんて勿体無い!!
報連相をしない新人、、損をする?
ここまでお伝えしたメリットを理解して頂いたあなたは、もうお分かりですよね!
こんなにも多くのメリットを、毎日、あなた次第では無限に受けることができるのに、報連相をしない、できなければ少しも受けることができません。
報連相をしない・できなかったことで、
- 患者さんの変化に気づけない
- 業務の効率が悪くやるべきことが終わらない
- 自分だけの判断で行動し患者に危害を及ぼしてしまう
さらに、
報連相ができなければ、いつまでも「何を考えているのかわからない新人」のまま。
先輩やチームからの信頼を得ることができずに、損するばかりなのです!!
明日から実践できる!先輩が求める報連相をマスターするコツ!
これだけ意識すればOK!伝え方3つのコツ
曖昧な表現はしない
観察したこと、実施したことやできなかったこと、事実を伝えましょう!
わからないこと、やったことがない、自信のない技術、
つい言い出せない場面もあるかと思いますが、曖昧にせず伝えることが大切!
先輩はわからないことやできないことよりも、その事実を素直に伝えてこない新人を嫌います。
先輩に確認されてから伝えるよりも、自ら伝える方がハードルも下がり、先輩からの印象もいいです!
まずは事実、そして自分のアセスメントを必ず伝える
報告や相談をする時には、自分の考えやアセスメントも合わせて伝えましょう!
あなたが何を考えているのか、成長具合を把握するための重要な要素となり、先輩はあなたからの発信を待っています。
自分の考えを日々伝えていると、成長する上で必要となる知識や勉強のヒントなど、先輩から沢山もらうことができますよ!
はじめは間違っていても、完璧じゃなくても大丈夫!
事実を伝えたら後に、自分のアセスメントを、混在せずに伝えられると良いですね!
はじめのうちは細かく、しつこいくらいに
自分の判断で報連相の頻度を減らしたり、大まかな内容のみを伝えていると、
先輩からの支援も十分に得られずに、無駄な行動や、大きなミスにつながります。
報連相をしっかり行うことで、先輩はあなたの行動や思考を把握することができて、安心し信頼することに繋がります!
新人のうちは、しないよりする!迷ったらする!を意識すると良いでしょう!
伝える相手も重要!誰に伝えるのがベスト?
指示された先輩、もしくはその日のフォローの先輩に伝えるのがベストです!
あなたのことや今日の業務状況を把握していない先輩に伝えても、
その先輩は適切な指示を出すことができず困らせるだけです。
どうしても指示を出した先輩、フォローの先輩に伝えることができなければ
チームリーダーなど、自分のこと、患者さんのことを把握している先輩に伝えるように意識しましょう!
新人が1番悩む、報連相の適切なタイミング
先輩への配慮
先輩もたくさんの業務を抱えて、1秒たりとも時間を無駄にはできません!
忙しそうだから声をかけられなくて、、
タイミングを見計らっているうちに報連相が遅くなり指摘されてしまった。
これは本当によくある場面ですね!
先輩は忙しいです!ですが、報連相はしつこくしてください!
タイミングを見計らうことを覚えるよりも、まずは報連相をする!
そんな時のコツが、先輩への配慮。
”今声かけても大丈夫ですか?”その配慮と、ダラダラ話さない!
その配慮だけで気の利く新人看護師です!!
内容が上手にまとまっていなくても、識するだけで大丈夫です。
先輩にはその配慮、伝わっていますよ!
緊急度と重要度
今すぐに伝えるべきことと、今でなくても良いこと、報連相の中でも色々ありますよね?
緊急度・重要度が高い内容であれば、すぐさま先輩に伝える必要があります。
新人のうちは緊急度や重要度も判断できかねることもあるかと思うので、迷ったときは、
〇〇の件で相談なのですが、、
〜さんのバイタルが、、
要件だけを伝えるだけでも、緊急性があるのか、後でも良いのか、先輩も一緒に判断して時間を作ってくれると思います!
まとめ
本記事では、
報連相って何? なぜこんなに求められるの? という基本から、
報連相を行うことのメリットやしない新人は損をする!?などの教育担当者目線の情報。
上手な報連相をマスターするコツを、伝え方・伝える相手・タイミングと項目別に伝授。
臨床でよくある場面を例に用いながら解説いたしました!
組織の中で情報を共有して、業務を効率よく遂行、問題解決に取り組むために行う報連相。
チームで業務を遂行しているわたし達看護師は、
進捗や問題の共有することで、患者さんの安全確保、スムーズな業務遂行、適切な看護ケアの実施につながるため、
しつこいくらいに報連相が求められます。
報連相の目的を理解するだけで、明日からの報連相が必ず変わってきますよ!!
報連相をすることで
- 先輩からのフォローを最大限に受けられる
- 先輩の考えやスキルを盗み、自分の勉強、ステップアップの近道になる
- 信頼関係が生まれる
このようなメリットがあります。
先輩が求める報連相をマスターするコツは
- 曖昧な表現はしない
- 事実+自分のアセスメントを伝える
- 細かく、しつこいくらいに
- 指示を出された先輩に
- タイミングを見計らうことよりも、先輩への配慮の一言が大事
はじめはうまく伝えられなくても、
これらのコツを意識した報連相をしつこく行なっていると
”一生懸命頑張っている” 先輩にはそう映ります。
頑張る新人には、先輩も惜しみなく自分の知識や経験を伝え、あなたを最大限支援してくれますよ!
つまり、あなたがステップアップする1番の近道となります!
報連相をマスターして、どんどん成長、ステップアップ目指していきましょう!
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