突然ですが、あながメモを取る理由はなんですか?
メモとれって言われるし…。
メモしないとやる気ないって思われそう。
理由や目的もわからずメモを取っている人、少なくないはず!
たがかメモ、されどメモ。
メモを上手に活用すると、効率よくどんどん成長できる。
仕事のできるあの先輩も、メモを上手に活用しているんです!
メモを取ることは、思考力、自分で考え問題を解決することにとてもいい影響を与えます。
新人のうちから意識をすることで、この先ずっと、仕事のできる人間でいられるスキルが身につきますよ。
- メモをしてって言われるけどそんなに重要?
- なにをどうメモしたらいいの?
- 使いやすいメモにする工夫はある?
- 仕事ができる人はどんなメモの取り方をしてるの?
そんな疑問にお答えします。
メモを取ることの目的
新人たるもの、メモを取るのが当たり前?
新人に限らず、新しいことに遭遇したり疑問が生まれたときには、自然にメモを取る人も多いと思います。
そのとき、あなたは何を目的にメモをしたのでしょうか。
メモを取る目的を再確認してみましょう。
目的もなくダラダラとメモを取っていると、なにを残したかったのか、どこに書いたのかも忘れてしまう。
使いたいときに使えないメモは、自分のためにならない紙切れになってしまうのです。
メモを取ることの目的は、
- 情報を記録する
- 情報を整理する
- 思考力を高める
- 意思決定をサポートする
- コミュニケーションを改善する
などが挙げられます。
記録をして、後に必要になったときには再確認する。
メモを取ることで、頭の中の情報を整理することにつながります。
記録や整理を目的にメモを取ることは、よくありますよね。
ですが、思考力や意思決定、コミュニケーションにも影響するということを意識してメモを取っている人は、そう多くはないと思います。
メモを取り情報を整理すると、自分自身の考えも整理できる。
さらに、思考を整理する過程で、新たなアイデアや洞察を得ることができるのです。
頭で考えていてもひらめかなかったのに、紙に書いてるうちにひらめくこと、あるある!!
また、情報を記録に残しながら考えを整理することで、自分の意思決定をより良い方向へ導くことができます。
物事を決める際には、十分な情報がなければ検討できません。
正確な知識や情報をもとに分析することで、リスクを回避した最善の意思決定ができます。
メモを取ることで相手の話をより正確に理解し、より効果的で良好なコミュニケーションを行うことができます。
メモは記録するもの、備忘録としての目的を強く感じてしまいがちですが、自分自身の思考の整理や、医療の現場では必須となる人とのコミュニケーションにも良い影響をあたえるのです!
メモを取ることで得られる効果や活用の幅は、自分が思っているよりもずっと大きいのです!
仕事のできる人は、このメモの目的を理解しながら活用し、業務を円滑にすすめています。
具体的にどのような場面なのか、実際の臨床現場で遭遇する場面を例にお伝えしていきますね。
メモを活用して業務をスムーズにこなす
メモを上手に活用することで得られる効果として、業務をスムーズに遂行することができます。
聞く、調べる時間の短縮
入職したばかりの頃は、モノの場所、職場のルール、電子カルテの操作など、
わからなければ動けない!なにもできない!
そんな情報や知識が、山のように降りかかります。
一度出会った必要な情報を、的確にメモへ残しておくことで、
また調べる
また聞く
作業がなくなり、業務がスムーズに進みます。
情報を整理して問題に気づく
メモ帳には様々なことを記録しているかと思います。
指導されたこと
わからなかったこと
忘れたくないと記録しておいたこと
メモを書いて内容を整理する過程で、自分の問題点や課題を見つけることができるのです!!
いつも同じようなこと指導されてるなあ…。
自分が間違いやすいポイントはこれかもしれない!!
自分で自分の問題に気づき、必要な勉強に取り組むことができる。
効率よく、ステップアップすることに繋がります!
自分の思考や行動を振り返る癖がつく
メモを見返したり、整理する過程が、自然に自分の思考や行動を振り返ることにつながります。
先輩に指導されながらのメモを取る作業は、大変です。
立ち止まる余裕もなく、走り書きになるのが現状。
あまりに走り書き過ぎて読解できないこと、わたしもよくありました…!
この記事の後半にお伝えしていますが、新人看護師さんは「走り書きメモ」と「まとめメモ」の2冊を使い分けることをオススメします。
この「まとめメモ」を作成する過程が、結果的に振り返りとなって、効率的な学習に繋がるのです。
メモを活用して人間関係を円滑にする
メモを活用することで得られる効果は、業務のスムーズな遂行だけではありません。
実は、上手にメモを活用できると、人間関係にも良い影響を与えるんです。
できるナースはただ仕事をこなすだけではなく、同僚や患者さんやその家族にも良い印象を与え、人間関係も良好な中で仕事をしているんですね!
できる看護師って人柄もいいよね!!
メモと人間関係、どのような繋がりがあるのかピンとこない人も少なくないはず。
具体的にお伝えします。
同じ間違いをしない
メモを活用することで、同じ間違いを減らすことができます。
人当たりがよくて、仕事が早くても、忘れっぽい。
頼んだことを忘れてしまう。
同じようなケアレスミスを繰り返す。
こんな先輩がいたら、あなたはどう思いますか?
わたしは信用できません。
もし自分が患者や家族だったとしたら、お願いしたことを忘れる看護師に信頼を置くことはできないですよね。
同じ間違いを繰り返さないでいることは、周囲の人からの信頼を得るために必要な要素です。
メモを活用し同じ間違いを防ぐことで、周囲との信頼を構築し人間関係も円滑になります。
印象づけ
これくらいメモしなくても大丈夫っしょ。
わたしメモ取らない派です…。
どんな場面、どんな人でも、とりあえずメモを取るフリをしておくべきです。
なぜならば、メモを取る人と取らない人では、相手が受ける印象が大きく変わってしまうから。
あなたがメモを取らなくても大丈夫だと感じでいても、
相手は「メモを取らずに覚えてられるの?」と不安にさせたり、
仮に間違いをしてしまったときには、
「メモとってないからでしょ」とイラだたせてしまう要因になります。
一方で、一生懸命メモを取っている人からは、やる気や一生懸命さを感じ、よい印象を与えるのです。
人から好かれるためにメモをするというのは極端な話ではありますが、まだまだ上下関係が激しく残る看護師の世界で、好印象を与えておくことは、自分の身を守るスキルとして重要ですよ。
【実践版】デキる看護師になれる!?上手なメモを取る4つのポイント
メモの目的、メモを活用することで得られる効果についてお伝えしました。
メモの力って凄いですよね。
このメモの持つ力を最大限に活用することができれは、あなたも仕事ができるナースに、できる新人になれますよ。
ここからは、メモの具体的な取り方のポイントをお伝えしていきます。
ポイントはどれも簡単なこと。
明日からすぐに実践できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
記録する場所を決める
メモを記録する場所は、一箇所にまとめることが大切。
メモした場所がわからない、見つけられなくて手間取っていては仕事になりませんよね。
すごく簡単で基本的なことですが、気がつくとあちこちにメモが残っている…。
そのとき手元にある何かにメモを残し、記録が散乱してしまうということがよくあります。
とりあえずここを見れば必ずメモが残っている。
その場所として、白衣のポケットに入る一冊のメモ帳を用意するといいですね。
メモを取る目的を明確にする
メモを取る前に、何を目的としてメモを取るのかを明確にすることが重要です。
目的が明確になると、必要な情報を的確に把握し、メモを取りやすくなるから。
先輩から指摘を受けたときは、同じ指摘を受けないように。
わからないことに直面したときは、あとで勉強できるように。
繰り返し使う情報は、すぐに見返せて調べる手間を省けるように。
業務の中でも、メモを取る目的は様々です。
言われたことをただ書き綴るだけでは、書いたメモを活用することはできません。
「なるほど!わかった!そういうことね!」
「ウヒョ〜これ怒られるポイントなのか〜気をつけよ。」
「この手順、いつも忘れちゃうんだよなー。」
その気持ちを意識して、メモを残すようにしてみてください。
色は2色まで!綺麗に残すことよりもシンプルに残す!
使う色は黒と赤、もしくは黒と青。2色で十分です。
色を多用したり、綺麗に記録しようとすると、綺麗なメモを書くことに目的がシフトしてしまいます。
短時間で抜けなくメモを取るためには、余計な作業を省く必要があるのです。
色を多用すると、結局どれが重要なのかわからない。そんなことを感じることはありませんか?
- 重要だと感じた部分
- 間違えたこと
- 再学習が必要なこと
など、
自分で重要箇所を決めて色を付けるだけで、要点をついた見やすいメモになります。
わからない言葉はカタカナで残す
え?なにその単語…。漢字?ひらがな?
わからない言葉に遭遇したときには、わからないが故にメモできず、その場が過ぎて、結局わからないまま。
勤務後に思い出そうと思っても、わからない言葉は思い出せるわけないんです。
とりあえず、聞き取った言葉はカタカナで残しておきましょう。
あとで調べることもできますし、メモをヒントに先輩に確認することもできます。
なぐり書きメモを整理してお助けメモに!まとめメモの作り方
新人看護師さんは
「なぐり書きメモ」と「まとめメモ」の2冊を使い分けることをオススメします。
なぜならば、
- なぐり書きメモは自分でも読解できないことがあるから
- 必要な場面で必要な情報をすぐに見つけ出せるようにする必要があるから
- なぐり書きメモをまとめる作業が勉強に繋がるから
より見やすく活用しやすい、自分のための「まとめメモ」を作ることで、より業務がスムーズに、そして効率的な学習や成長に繋がります。
まとめメモを作成するときの、4つのポイントはこちら。
整理すると便利な項目
よく連絡するスタッフや医師、場所のPHS番号
検査のルールや必要書類
電子カルテの操作方法
患者さんや家族によく聞かれること
よく使う薬や処置の手順
新人や移動してきた直後には、メモがあって良かった必ずと思う項目です。
働く場所によって、使う知識や必要な処置の技術も大きく変わります。
配属されてしばらくすると、その傾向もわかるはず。
ここに挙げた項目は、業務のスムーズな遂行に直結する項目。
知りたいときに、すぐ確認できるようにしておくことをおすすめします。
そして成長とともに求められる情報や、経験した技術なども増えていくので、日々内容をブラッシュアップしていってください。
見やすく、調べやすく整理する
仕事ができる人は、情報を視覚的に整理することが得意です。
必要なメモがどこにあるのかを明確にして、すぐに活用できるから。
メモの内容をジャンル別に分けて、インデックスシールなどを活用すると、必要な情報がすぐに見つけられて便利です。
メモしたはずだけど、どこにあるのかわからない
メモの整理をせずにいると、せっかくの情報がみつけられず時間のロスになってしまうので、自分が使いやすく整理することが大切です。
メモに余白を。おすすめはバインダー式メモ帳
メモには日々新しい情報が追加されます。
そんなときのためにも、メモには余白を作っておくと便利。
まとめ用のメモ帳は、新たな情報を追加したり、不要な項目を取り外しできるバインダー式のものがおすすめです!
タイムリーに整理する
メモを取った後は、タイムリーに整理することが重要です。
人は時間が経つと記憶を重ねていくため、過去の出来事を正確に思い出すことが難しくなることがあります。
残したメモが、
どんなタイミングで取られたものなのか、自分が何を考えて残したのか思い出せない。
間違って認識してしまう。
経験して気づいたこと、吸収したことを、余すことなく自分のものにするためにも、メモをタイムリーに整理することは重要です。
まとめ
メモを書く目的、そして仕事ができる看護師は上手にメモを活用し、業務も人間関係も円滑にしながら働いているという内容をお伝えしました。
「あーこれなんだっけ…。」
わかわないときに限って時間に追われていたり、聞ける先輩がいない!なんてことがよくあるものです。
新人時代に限らず、今後働く上で「デキる看護師」でいるためにも重要なスキルですので、上手にメモを取るスキルは必ず身につけたいですね。
メモを書くときのポイントは、
- 記録する場所を一箇所に決める
- メモを取る目的を明確にする
- 色は2色まで、シンプルに残す
- わからない言葉はカタカナで残す
そして、この4つのポイントを意識して書いたなぐり書きメモを、まとめメモに整理する。
2冊のメモを使い分けることを強くオススメします。
なぐり書きメモをまとめメモに整理することで、日々の使いやすさの改善はもちろん、効率的な学習と成長に繋がるので、ぜひトライしてみてください!!
まとめメモの作り方のポイントは、
- よく使う項目を日々ブラッシュアップ
- 見やすく、調べやすく整理する
- メモに余白を作る
- タイムリーに整理する
たかがメモ、されどメモ…。
どうせメモを取るなら、最大限自分のために活かせるよう、使いこなしていきましょう!!
少し意識するだけで、すぐに改善できることなので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
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