毎日失敗ばかり
いつまでも職場の輪に入れなくて居場所がない
先輩怖すぎ
「もう辞めたい……」
挨拶をしてもシカト、先輩の癇に障るとPHSをなげつけられる。
必死に勉強するけど追いつかない。失敗ばかり。必死に毎日出勤するけれど、もう限界…。
行きたくない、辞めたい。わたし自身も新人時代、そう思って過ごしていました。
「とりあえず3年やってみないと」
「新人がツライのは当たり前。辞めたいなんて甘いよ。」
そんな言葉をかけられることもあるかもしれません。
毎日ツライ、辞めたい、これって甘え?
どうしたらいいの……。
そんなあなたに、
- 「ツライ」「辞めたい」と感じる理由
- 新人看護師が辞めたいと思うのは甘えなのか
- 「辞めたい」と感じている時、まずやるべきこと
- 辞めてもいい、楽になるために選ぶことができる選択肢
こちらの内容をお伝します。
ツライ気持ちを押し殺し、耐えて過ごすことが正義ではありません。
患者さんのケアをする前に、あなた自身が心身ともに健康でいなくてはなりません。
「ツライ」「辞めたい」と感じる理由
なぜ、新人看護師の多くが 「辞めたい」と感じるのでしょうか。
- 命を預かる責任の重さ
- 勉強が追いつかない、やりたくない
- 職場の人間関係が良くない、居場所がない
- 嫌い、苦手な先輩がいる
- 怒られてばかり
- 成長を実感できない
- 毎日残業、疲れも取れずに体もしんどい
これはほんの一部。「ツライ」「辞めたい」と感じる理由や場面は、たくさんあります。
自分だけでなく、世の新人看護師や、いま指導を受けている先輩が新人だった頃にも、今あなたが感じていることと同じようなことを感じ過ごしているのです。
学生時代から何年も努力し、やっと就いた看護師という職業。
それがゆえ、入職した時に理想と現実のギャップにぶち当たります。
国家試験に合格することがゴールではありません。むしろスタートです。
自分の新人時代や、教育する立場として出会ったたくさんの新人さんを思い返すと、このことに気付けずに苦しんでいることが多いのではないかと感じています。
自分に期待をしない。できなくて当たり前。怒られて当たり前。
はじめての環境、経験、想像していなかったことの連続で、辞めたいほどにしんどいのも、必死に新人時代を過ごしているからなのです。
6割の新人看護師が「辞めたい」と感じている
日本医療労働組合連合会が、2020年4月の入職者を対象に調査を行いました。
引用)https://www.kango-roo.com/work/8165/
調査では、約6割の新人看護師が「辞めたい」と思ったことがあると回答。多くの新人看護師が、つらい状況にあることが明らかになりました。
数値的に見ても、半数以上の新人看護師が、同じように「辞めたい」と感じていることがわかります。
「ツライ」「辞めたい」という感情を抱くことは、珍しいことではなくごく普通のことなのです。
とはいえ、この「辞めたい」「ツライ」感情を押し殺し、耐えることが正義ではありません。
少しでも楽に、前向きに過ごせるようにするにはどうするべきなのか、考えていきましょう。
「辞めたい」は甘えなのか。
「新人なんだからツライなんて当たり前。辞めたいなんて甘えだよ」
先輩や身近な家族などから、こんな言葉をかけられることありますよね。
「しんどいけど、今辞めるなんて甘えなんだろうか…」
1人で悩み、悶々と耐えている人も少なくないはず。
看護という仕事は患者さんの命を預かる仕事。
勉強すること、練習して身につけなければならない技術、業務のルール。たくさんの課題が山積みですよね。
それに加えて、独特な雰囲気の職場環境、人間関係、理不尽な上司や先輩がいるなど、さまざまな問題があることも珍しくはありません。
そんな環境の中で「辞めたい」と感じてしまうのは、甘えではありません。
ですが、これはあくまでわたしの考えです。
では、“なぜ” あなたは甘えかどうか気にしているのですか?
そもそも甘えだろうが、そうでなかろうが、どちらでも良いと思いませんか?
甘えかどうかの答えが見付けることができれば、「ツライ」「辞めたい」気持ちがなくなるのでしょうか。
違いますよね。
感じ方、捉え方は人それぞれ。
身近な同期と比較して、苦しくなっている人もいるかもしれません。
同じ環境にいても全くダメージを受けない人もいれば、眠れない、明日が来るのが怖い、SOSサインが出てしまう人もいます。
“甘えなのか否か” を考える必要もなく、「辞めたい」「ツライ」という感情は紛れもないあなたの心からのメッセージであり、他人からの見え方なども気にする必要はありません。
あなたが健康で、無理なく生活を続けられることが1番なのです。
では、「ツライ」「辞めたい」という気持ち、どのように向き合い、対処していくべきなのか、一緒に考えてみましょう。
「辞めたい」あなたがやるべきことは、自分を客観的に見ること
今の自分を客観的に見てみてください。
寝れていますか?
食べれていますか?
笑えていますか?
ツライ気持ちを誰かに吐き出せていますか?
「ツライ」「辞めたい」感情はどこからくるものでしょうか?
看護に慣れる、勉強することで解消されることならば、様子を見ながら頑張ってみてもいいかもしれません。
理不尽な先輩や環境、ハラスメントが理由なのであれば、自分を犠牲に耐える必要はありません。この場合は上長に相談する、環境を変えることも立派な選択となります。
こんな人は今すぐ辞めるべき!SOSサイン
明日のことを考えると眠れない
職場に向かうと動悸がする
何も楽しくない
そんなサインが出ていたら今すぐ立ち止まって!!
体を壊してしまったら、何にもなりません。
すぐに上司に相談し、まずは休む。職場から離れる時間を確保することが重要です。
「今まで指導してくれた先輩に申し訳わけない」
「一度休んだらもう戻れない気がする」
このようなことを気にして休まずにいると、体を壊し、二度と戻れなくなってしまうような事態にもなりかねません。
SOSサインが出たら、すぐさま休む、看護から離れる時間を確保してください。
そして看護と距離をとった後、冷静に自分と向き合ってみてください。
不調が改善しない、職場に戻ることを考えるとまたSOSサインが出てしまう。
そんな人は「辞める」ことを、自分を守るためにオススメします。
もう少し頑張りたいかも…ツライ気持ちとの向き合い方
できることならもう少し頑張りたい、でもこのツライ気持ち、どうすればいいの。
辞めたいと思いながらも、新人時代をなんとか乗り越えた先輩達は、どのようにこのツライ気持ちと向き合ってきたのか。
- しっかり休む
- 食べたいものを好きなだけ食べる
- 仕事以外の時間を充実させる
- ツライ気持ちを吐き出す
- 散財する
何度もお伝えしますが、何よりも健康な体が資本です。
残業ばかりで疲れが取れない日々が続くこともあるでしょう。課題や勉強することも山積みで、休日も寝る暇なんてない、そう思う気持ちもとてもよくわかります。ですが、まずは休む。
仕事以外の時間を充実させることは、仕事の時間を前向きに乗り切るためにとても効果的です。
看護を考えることのない時間を作れると、仕事でのストレスを発散することへ繋がります。
残念ながら新人時代を乗り越えた先にも、「ツライ」「しんどい」「辞めたい」そう感じる場面はたくさんあります。
看護を忘れられる時間になるような、ストレス発散方法を今のうちから探しておくと、この先看護師を続けていくことにとても役立つでしょう。
人に気持ちを吐き出すこと、相談することも、気持ちを軽くすることに繋がります。
同期や先輩に相談できれば、より共感を得られたり、助言をもらえることが期待できます。
ですが、必ずしも同期や先輩に話せるとも限りませんよね。
誰でもいいんです。ツライ状況のあなたには共感や助言よりも、気持ちを聞き入れてくれる、受け入れてくれることの方が重要なのです。
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明日から楽になれる選択肢
- 看護師を辞める
- 今の職場を変えて転職する
- 部署を変える
- 一時的に休む、休職する
あなたが選択できる選択肢は、「辞める」ことだけではありません。
看護師を辞めるべきか否かは、新人時代には判断しにくいことも多いです。
なぜなら働く環境が合わなかっただけで、職場、部署、指導者が変われば、それまでの苦悩が嘘のように働けることもよくあります。そうやって立派な看護師に成長していった後輩を何人も見てきました。
迷っている、でも毎日辛い。そんな時は、一度休むことをおすすめします。
休むために上司や先輩に相談することで、自分を守ること、休職明けに最大限の支援を受けるきっかけにもなります。
反して、休むことに対する職場の反応や対応が、自分にとって適切ではないと感じた場合には、環境を変えることを視野に検討するべきです。なぜならば、休職者に対して適切な支援ができない職場は、この先あなたが成長する上でも適切な支援をすることができないことが容易に想像できるからです。
辞めてもどうにかなるのが看護師、自分を1番大切に
“第二新卒”というワードを聞いた事はありますか?
第二新卒とは、基本的に新卒での就職から1年以内に転職活動をおこなっている求職者を指します。
実際に看護師求人サイトを見てみても、【第二新卒歓迎】とされる求人が多く掲載されています。
経験が浅い事がメリットになることもありますよ。
- 体力のある若手の人材を求めている
- 新たな職場への適応の早さを期待し、前職での経験が浅い人材を積極的に求めている
などの理由から、新人看護師が優遇される可能性もあるそうです。
SOSサインが出ている、この先も頑張る自分が想像できない。
そのようなあなたが「辞める」という選択肢を取ることは、間違っていませんよ。
それでもどしたらいいのかわからない、そんな人は
誰にも相談できない、勇気が出ない、迷っている。
そんな看護師さんは、コメントやメッセージお待ちしています。
これまで何十人もの新人看護師を指導、支援してきたわたしの経験を生かして、少しでも楽になれるお手伝いをさせていただきます。
もちろん無料で、誠心誠意お答えしますのでお気軽にどうぞ。
まとめ
新人看護師は、入職と共に理想と現実のギャップにぶち当たります。
医療現場でのしかかる責任の重さや、クリアしなけでばならない技術習得や勉強。慣れない環境や人間関係。毎日遅くまでの勤務など、「ツライ」「辞めたい」と思う場面は多岐に渡ります。
実際に、新人看護師の6割が「辞めたい」と感じていることがわかっており、「辞めたい」と思うことは珍しいことではないのです。
「ツライ」「辞めたい」この感情は甘えではありません。
甘えかどうかを気にして悩むことよりも、自分がなぜそう感じているのかを客観的に見て、体調の変化、SOSサインには注意しましょう。
「ツライ」「辞めたい」感情を押し殺して耐え続けることが正義ではありません。
「辞める」以外にも選択肢は複数あります。
どうしたらいいかわからないときには、ひとまず休むことがオススメです。
休んでいる間に客観的に自分を見つめ直す、職場の対応を伺うことで次の行動を導くことができます。
転職の場面においても、新人看護師が優遇されるケースもあるのが現状です。
「辞める」選択肢を取ることは、決して間違いではありません。
何よりも、あなたが健康で、無理なく生活を続けられることが1番なのです。
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